行政書士賠償責任補償制度は加入しなくてもよい!?
行政書士賠償責任補償制度は、有益な制度でしょう。
行政書士が仕事の最中に重大な過ちを犯して、被害を依頼人に与えてしまっても、
まとまった補償を受けることができます。
しかし、行政書士の資格取得や独立・開業の情報を集めたサイトや書籍を見ても、
行政書士賠償責任補償制度についてはあまり記載されているわけではありません。
行政書士賠償責任補償制度はなぜ目立たないのか
実は、行政書士賠償責任補償制度の加入率は決して高くないといわれています。
現職の行政書士の世界では、あまりアンケートや調査が活発に行われているわけでは
ないのですが、この保険制度の加入状況を調べると、
加入率は10パーセント台や20パーセント台だという結果が出ることも多い様子です。
※ほとんど行政書士として活動していない人たちも調査対象に入っている可能性は
ありますが……それでも過半数を大きく超えるくらいの現職行政書士が、
行政書士賠償責任補償制度に入っていないことは事実でしょう。
行政書士賠償責任補償制度は必要ない? あり?
行政書士賠償責任穂諸制度は確かに、お世話になる出番がよくあるものではありません
(よく過失を犯すようでは元も子もないわけですが……)。
実際にこの保険に入っていても、まったく補償を受ける機会がないまま
一生を終える可能性も高いでしょう。
そう思うと、加入するメリットが感じられなくなってくることは事実です。
実際に、入っていないからといって困ったことに巻き込まれた行政書士がいるという
情報もいっさいありません。
しかし保険とはもともとそんなものではないでしょうか?
自動車の自賠責保険にしても、安全運転を心掛けているドライバーなら
ぜんぜん使う機会がないまま人生を終えても不思議ではありません。
結局は、万一のときの補償を受ける権利を確保しておきたいかどうか、で決まるわけです。
結局は、行政書士ひとりひとりが入るか入らないかを決断するべきですが……
この保険制度については、必要不可欠なものではありません。
ただこのほかに行政書士が(専用で)使える保険・補償関係のサービスも
見当たるわけではありません。
利用する必要を感じないなら利用することもありませんが、
そもそもよく考えた上で「入らない」と決めた行政書士が多い様子でもありません。
検討する機会については、もっとたくさんの行政書士が持ったほうがいいかもしれません。