行政書士試験の平成24年度(2012年度)の結果と傾向
行政書士の試験は、毎年合格率はあまり上下しませんし、出題形式もほとんど変わりません。
それでも行政書士の試験は少しずつ何かしら変化があり、受験者になるのなら
その点は無視すべきではありません。
通学講座や通信講座を使うことにすれば、多くの場合前年度やその前の年度の傾向等は
教えてくれるものですが、ここでも近年の行政書士試験の傾向や特徴を書き出しておきましょう。
このページでは平成24年度、西暦2012年度の行政書士試験に関して、です。
平成24年度(2012年度)行政書士試験の合格率の変化
平成24年度の合格率は、9.19%になっていて、その前の年よりは多少上がっています。
しかも2年連続で合格率が上がっているという、
例年の傾向と矛盾するような結果になりました。
平成24年度(2012年度)行政書士試験の問題をよく振り返ると?
合格率が上がる分には、受験者にしてみれば悪い兆候ではありませんから、
この幸運を利用して首尾よく受かってしまいたかったところです。
毎年おおぜいの受験者が泣きを見る記述式問題についても、
問題の難易度も採点基準も厳しかったわけではありません。
しかし試験本番では、最初大部分の受験者が悲観的な気分になったかもしれません。
問題の量も多めに見えたでしょうし、見慣れない問題がけっこう並んでいたからです。
しかし。判例の多さに最初ショックを受けても……少しよく見れば、
それが手がかりにじゅうぶんになり得るものだと気づけたでしょうし、
結局は「解ける問題を鋭敏に感じ取って、それを落とさないこと」で
命運が分かれたはずなのです。
まやかしではなくて本当に難問や奇問と呼べるような問題については、
憲法・民法・商法・行政法関連・基礎法学……と各所に見られましたし、
特に行政法関連と基礎法学はその傾向が強かったでしょう。
それでも、得点できた問題はどの科目にも漏れなく相当数つくられていました。
平成24年度(2012年度)行政書士試験は受かりやすかったのか受かりにくかったのか
試験終了後は、自信を持てなかった受験者もいたことでしょうが、
冷静に確認作業を行えば、手ごたえを持てた受験者もいたのではないでしょうか。
特に合格率が結果として上昇しました。足切りを恐れていた受験者の中には
救われた思いを味わった人たちも相当いたはずです。
結論としては、平成24年度の行政書士試験は、
かなりの好機だったということになりそうです。