行政書士の試験科目「行政法の一般的な法理論」の中身をすっぱりと斬ると?
行政書士の試験範囲といえば、まずいくつもある法令科目を
抜きにして語ることは到底できません。
ここでは「行政法の一般的な法理論」について、その内容や、最近の行政書士試験に
おける傾向等をまとめて説明することにしましょう。
行政書士の試験範囲「行政法の一般的な法理論」とは、端的に表すとどんな科目?
行政法の一般的な法理論とは、名前にあるように、
複雑に分かれている行政法全般(「行政法」という法令はありませんが)に
共通する理念等を体系化したものです。
行政書士の受験勉強にあたるとき「行政法の一般的な法理論」の妥当な取り組み方とは?
行政書士試験では、「行政法の一般的な法理論」に加えて
「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」もときどき入ってきます。
カバーすべき範囲は広大であることを肝に(強く)銘じておきたいところです。
・とにかく一定の速度と頻度で何度となく読んで頭に叩き込む
早い段階で、行政法全般に頻出する用語のニュアンスを理解したい
・特に大事な点は行政作用、それも行政行為の違い(効力に種類がある点は最重要項目)
頻出する用語については過去問から調べられるため、ぬかりなく研究したい
・行政組織や行政救済についてもそれぞれの種類の違いを正しく理解する
問題の量が近年かなり多めです。また、最初のうちはひたすら抽象的な概念に
取り組まないといけないため、時間をたっぷりとかけることが大切です。
近年の行政書士試験の傾向を、「行政法の一般的な法理論」に絞ってチェックするなら
理念を覚えるだけでもひと苦労しますが、正確な用語の使い分けを要求される問題も多いためテキストを繰り返し読んで理解を深めることのほかに、過去問を繰り返しあたって
よく出る範囲を綿密にマスターしていく作業も大事です(ただし、範囲のすみずみから
問題がつくられているため、一箇所や二箇所にとらわれることも避けないといけません)。
判例からの出題もかなり考えられるため、時間がある限り目を通す努力を続けるほうが無難です。