行政書士の試験科目「国家賠償法」の中身をすっぱりと斬ると?
行政書士の試験範囲といえば、まずいくつもある法令科目を
抜きにして語ることは到底できません。
ここでは「国家賠償法」について、その内容や、最近の行政書士試験における傾向等を
まとめて説明することにしましょう。
行政書士の試験範囲「国家賠償法」とは、端的に表すとどんな科目?
国家賠償法とは、行政と市民の間に紛争が起こったときに使われる解決手段のひとつです。
一般市民が、国や地方自治体(「国家」と冠していますが、国家から被害を受けた場合だけでは
ありません)から違法な行政行為を受けた場合、
その被害を賠償することを目的として制定されている法令です。
行政書士の受験勉強にあたるとき「国家賠償法」の妥当な取り組み方とは?
国家賠償法の場合は、条文をよく読むほかに、判例をできるだけ多めにあたることが
推奨される勉強法となります。
・法令が非常に少ないため、そこをよく読むことのほか、
憲法の関連部分等と照らし合わせながら理解を深めるという手も望ましい
・法令が少ない分、判例からの出題に重点を置いて勉強する
過去問でわかる頻出範囲は必ずチェックする
・戦前まではありえない法令だったため、どんな成り行きでできたのかも理解しておく
テキストと条文を往復して正しい理解を進めると同時に、
過去問からどんどんその適用例を学び取ることを繰り返しましょう。
よく出る判例については、勉強のたびにテキスト・六法に戻って勉強していけば
理解できるようになるスピードも速まります。
近年の行政書士試験の傾向を、「国家賠償法」に絞ってチェックするなら
国家賠償法については、行政書士試験の中では得点源とすることがさほど難しくない科目です。条文を読むときは特に1条と2条をよくおさえること、
そしてどんな問題が出されてきたのかよく探ることがおすすめです。
他の科目に比べれば御しやすいといえますから、余裕をもって勉強して、
得意分野にしたいものです(油断することはいけませんが、神経質になる必要もない科目です)。