行政書士のテキストの読み方(初心者はこう読むべき)
行政書士の勉強法において、中心的な教材となるもののひとつ目が基本のテキスト・教科書です。
まったく行政書士の勉強や法律の勉強をしたことがなく、法律や行政書士のテキストを
読んだこともない人にとっては、初期段階でその読み方・使い方を取り違えると
失敗を招いてしまう恐れもあります。
ここでは、たいていの初心者にとって破綻を避けやすい、行政書士テキストの読み進め方を
書いておきましょう。
読む量が多いため、最後まで行けるように計画的に前進していくこと
最初のページから普通に読もうと思っても、(相当の予備知識でもない限りは)そう思い通りに読み進められるものでありません。
★ここで大事なことは?
行政書士のテキストは、読むスピードや分量をある程度、ざっくりとでもいいですから
最初に決めてみることです。
たとえば、「明日は14ページから20ページまで、明後日は21ページから27ページまで」
「8日は、第1章の2節を、次の第3節と4節は量が少なめだから9日にまとめて読もう」
なんて具合に、ですね。
★ここで避けたいことは?
まったく行政書士のことを知らない段階の受験者がやってはいけないこととして、
「書いてあることをしっかり理解できるまで、粘ろうとする」という勉強法があります。
どんなにわかりやすくつくられたテキストでも、
初心者ならつまずく部分があちこちにあって当然です。
そんなときに「わかるまでがんばろう」としても時間の浪費になります。
大幅に勉強が遅れるばかりか、途中でのドロップアウトの原因になりかねません。
忘れないでほしいことは、「テキストは何回も読み返す」、
それも「全範囲を必ず同じ回数で読み返すようにする」ことです。
何回も全範囲を読むこと(3~5回は少なくても読み返したい)
行政書士のテキストも、出題範囲が広い分、ページ数も総計では膨大なものになります。その条件があるため、読むスピードはやや急ピッチにしないといけません。
★さらに、大事なことは?
上に書いたように、「また(必ず)読み返すこと」が前提です。
あとから読み返したときに、知識をうまく脳裏にインプットさせることができれば
それで目的は達成できます。
それに、試験範囲は法令の種類等を基準にして分類されていますが、
それぞれの法令には少しずつ関連性があります。
そのため、ある程度まとめてそれぞれの法令の概要に接してから、
もう1回(以上)読んだほうが、頭が理解しやすくなるのです。
読み込みの際に、気をつけたいことといえば?
読む範囲を最初の時点で決めるわけですが、なるべく意識したいことを書いておきます。
1 中途半端なところで分けないようにすること
きりのいいところで読むのを中断するのは、やはり理解も半端になる確率が高くなります。
また次の日に再開するときも思い出しながら……という事態になりますね。
2 決めた予定に過剰に縛られないようにすること
これは矛盾するようですが……なるべく予定は守らないといけないことは事実です。
それでも予定が完全にうまくいくことなどないこともまた事実。
それに途中で変更の必要が出てきたときは、適宜調整してもかまいません。
予定は8割方守れればいいほうですから、それくらいの実施を守り通せるようにするのが
無難ではないでしょうか。