行政書士ならではの保険/行政書士賠償責任補償制度とは
行政書士の登録を済ませてから開業するまでにやったほうがいいことは、
きりがないくらいありますが、意外と話題になる頻度が低いのが
「保険に加入すること」かもしれません。
実は行政書士の世界には「行政書士賠償責任補償制度」があります。
これは日本行政書士連合会も深くかかわっている立派なシステムです。
行政書士賠償責任補償制度の概要
この保険はしばしば、自動車やバイクの自賠責保険制度と比較されることがありますが、確かにそれに近い部分はあります。
端的に書くと、行政書士の仕事をしていて依頼人等に被害を与える結果になってしまった場合に、
金銭的な補償等を行う保険サービスです。
保険の中身については資料を取り寄せることで最新の状況を確認できますが、
保険商品は単一ではなく、数種類が用意されています。
支払う金額も違えば、補償の内容も違います。そして適用される業務の範囲も違いますから、
自分の条件にいちばん合致するものを選んで契約するとよいでしょう。
行政書士賠償責任補償制度のメリット
この保険に加入することで、さまざまな恩恵を受けるチャンスがめぐってくるはずです;・万一のときに、賠償金の全額負担等から免れられる
めったにないことではありますが……、理論上、行政書士が過失を犯す可能性はありますし、
その際に依頼人やその他の人間に対して何らかの被害を及ぼしてしまう可能性だって
否定できません。
現職行政書士が損害賠償を請求された例も実際にあるわけですし、自身に過失があるなど
責任を否定できないとき、特に賠償額が巨額のときは、行政書士としてだけでなく
ひとりの人間として考えても、余生が大きく暗転してしまう恐れもあるでしょう。
しかし、こうした保険に入っていれば毎日の仕事をする上で何かと安心できます。
・依頼人が安心して契約をしてくれるチャンスが増大
この保険に入っていることをアピールするだけで、
相談に訪れた人が安心してくれるというメリットがあります。
依頼人にしても、重要な書類や手続きを任せるわけですし、
最近は情報漏洩が起こりやすい時代でもあります。
それでも「万一のときの補償がある」とわかれば、行政書士に仕事を頼みやすくなるわけです。
行政書士賠償責任補償制度に興味があるとき
この保険サービスは「損保ジャパン」がほぼ独占的に行っている保険商品ですが、手続きや問い合わせ等については行政書士連合会の了承を得て、
「有限会社全行団」が管轄しています。
試験に合格して、登録・開業等をしてから問い合わせたいときは、
以下の連絡先を参照するとよいでしょう。
〒105-0001
東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス10階
有限会社全行団
URL:http://www.zengyodan.co.jp/